初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
ほんと、真宙ってしっかりしていて頼りになる男の人なのに、とってもかわいいんだよね、って思い出していたら…


ちゅっ、て唇にキスされた。


「!?…真宙、なに…」

「だって麻里亜が可愛い顔してるから。何を考えてたの?俺のこと?」

「ふふ、そうだよ。真宙のこと。大好きだなぁって思ってたの」

正直に言ったら、両手を口に当てて横向いちゃった。

「真宙…?どうしたの?」

回り込んで顔を覗きながらそう聞くと、「ヤバい…こんなに可愛い麻里亜に言われたら嬉しすぎて顔の締まりがなくなる…」だって。


「ふ…あはっ、びっくりしたぁ、私、嫌なこと言っちゃったのかと思って焦っちゃった」

「いや、ごめん…あまりにも嬉しすぎて」

「ふふ、そんな真宙がかわいくて大好き、って思ってたの」

「麻里亜……これ以上言われると人前に出れないから」

「とっても大人でしっかりした素敵な男性なのに、こうして素直に気持ちを表してくれる真宙が大好きだよ」

正直にそう言うと、赤い顔でまた軽くキスしてくれた。


「…あーもぉ……俺の方が大好きなんだからなっ」



すると、どうやら参列下さった春日井さんに見られていたみたいで、参列者席で「今、見ちゃったんだけど、真宙が麻里亜さんに超ベタ惚れしててさー…」なんて吹聴して回ってた。あはは。

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