初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
高校生になった私は、許嫁がいるという話を聞かされてから「あまり目立つ行動はしないように」とお父さんに言われてきた。

まぁ元々派手な言動はできない性格で、大人になった今も本好きは相変わらずだし、普段からおとなしく過ごしている。


男の人も粗っぽい言動をする人は苦手で、中学生の頃は同級生の男子に興味を持つこともなかった。

かといって男性アイドルなどに熱を上げることもなく、男の子に縁のない生活だったけど、女の子の友達とは仲良くしていたし、それで満足だった。



そんな私にも、高校生の時に好きな人ができたんだ。

同じ高校で同学年の、徳永 真宙(とくなが まひろ)くん。

実は、徳永くんは、医療用医薬品の製薬メーカーでは国内最大手の【徳永薬品㈱】の御曹司なの。

それは本人も特に隠してなくて皆が知っているのだけど、傲慢な素振りが全くなくて、誰に対しても優しくて誠実。

そんな人が、勉強ができてスポーツも器用にこなせる、背の高いイケメンさんならモテるのも当たり前なワケで…

在学中も私から話しかけるなんてまずできなくて、いつも男女問わず囲まれてる徳永くんを、ドキドキしながらさりげなく見るのが精一杯だった。
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