初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
「真宙、もう9時になるよ」
「ん……麻里亜…おはよ…」
「おはよ、真宙。そろそろ起きる?」
「んー、そうだね…麻里亜がキスしてくれたら起きる…」
「え!?」
「…キスして?」
寝起きだからなのか、男の色気を駄々漏れさせてる真宙の、かわいいワガママ。
ふふ、そんなこと言われたらかわいくて何でも言うこと聞いてあげたくなっちゃう。
だからキスしたのに…
「ほっぺも嬉しいけど、唇がいいな」
…ご所望のとこではなかったみたい。
じゃあ…ちょっと恥ずかしいけど…
…ちゅ
「…これでい「捕まえた!」
「きゃ!」
身体を離す前にすっぽりと抱き締められると、私がしたのよりもっと濃いキスをされた。
「おはよ。麻里亜のお陰ですげぇいい目覚め」
なんて、すごく嬉しそう。
そんな笑顔が見れて私も嬉しい。
「ふふ、それはよかった」
「麻里亜、身体は痛くない?大丈夫だったら一緒にシャワーしようか」
「身体は何か違和感みたいなのはあるけど大丈夫。でもシャワーは1人でしようかな。あっ、真宙が先にどうぞ」
「いいよ、先に行っておいで。時間は気にしなくて大丈夫だから。バスタオル出しておくね」
「ありがとう。…じゃあお先に頂くね」
私は昨日着ていたワンピースや下着などを持ってバスルームへ向かった。