初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
幸せな気分でシャワーを終え、身支度を整えていると、玄関の方から話し声が聞こえてきた。
…誰か来ているのかしら…
盗み聞きするつもりはなかったのだが、何だろう、誰だろう、と様子を伺っていたら聞こえてきてしまったんだ。
「何で上がっちゃダメなのよ」
「今は無理」
「何で?」
「とにかく無理。後にしてくれ」
「…え?これ女モノの靴じゃん!女連れ込んでんの!?あんたには大事な女がいるでしょ!?何してんの!?」
「だから…ちゃんと話すから、とにかく後にしてくれ」
「…わかった。じゃあ後で連絡するから」
「あぁ」