初恋成就は虹色雲のキセキ ~白馬の騎士は鳥かごの中の小鳥を溺愛する~
俺の決意。/side 真宙
…ピンポーン
『あたし、真那だけど』
さっきの電話から15分で真那がやって来た。
「…さっきは言い過ぎて悪かった」
「いや、こっちこそホントごめん」
「や、俺が先に言っておけばよかったんだよな、『真那』って双子の妹がいるって」
「そんなのラブラブな時になんて言わないでしょ普通。あ、コレ、真宙のフィッシュバーガーのセット。ポテトとコーラだったよね」
「悪かったな、サンキュ。真那は昼飯食ったのか?」
「あたし今日はブランチだったからまだお腹減ってないんだよね」
「そっか、じゃあコーヒーいれるな」
「ありがと。…で?何があったの?」
俺はコーヒーメーカーをセットしながら話し始めた。