色褪せて、着色して。~リリアン編~
「なんで、バニラがいるの?」
着替えを手伝ってもらっている間。
ようやく我に返って、質問する。
「大丈夫ですわ。ちゃんと許可をもらってここにおりますので」
「そうじゃなくて…、そもそもなんで私。閉じ込められたの?」
「すぐに分かりますわ」
と燃えるような目で言った。
なんか、不思議だ。
宮殿に私とバニラがいる。
鏡台の前に座って、バニラに髪を梳かしてもらう。
鏡越しにバニラと目が合う。
バニラはにっこりと微笑んだ。
「バニラ、これだけは教えてほしい」
「なんでしょう」
「…私が危険な目に遭う予兆はある?」
ぴたっ…とバニラが手を止めた。
「それは…マヒル様がどう、とらえるかによります」
やはり、知っているんだ。
でも、きっと王家に口止めされている。
「私が怪我するってことは?」
「それは、絶対にありえません!!!」
思った以上の大声でバニラが言ったので。
「あ、ごめん」と反射的に謝ってしまった。
着替えを手伝ってもらっている間。
ようやく我に返って、質問する。
「大丈夫ですわ。ちゃんと許可をもらってここにおりますので」
「そうじゃなくて…、そもそもなんで私。閉じ込められたの?」
「すぐに分かりますわ」
と燃えるような目で言った。
なんか、不思議だ。
宮殿に私とバニラがいる。
鏡台の前に座って、バニラに髪を梳かしてもらう。
鏡越しにバニラと目が合う。
バニラはにっこりと微笑んだ。
「バニラ、これだけは教えてほしい」
「なんでしょう」
「…私が危険な目に遭う予兆はある?」
ぴたっ…とバニラが手を止めた。
「それは…マヒル様がどう、とらえるかによります」
やはり、知っているんだ。
でも、きっと王家に口止めされている。
「私が怪我するってことは?」
「それは、絶対にありえません!!!」
思った以上の大声でバニラが言ったので。
「あ、ごめん」と反射的に謝ってしまった。