萌えたい時は萌えればいい

翔先輩が去って行った後、優梨ちゃんがすかさずｱﾀｼに聞いてきた。

『ちょっとちょっと～♪ラブラブじゃん?!』

『いや!違うよ･･･だけど･･･今日も帰る約束しちゃった♪』

優梨ちゃんがニヤニヤしながらｱﾀｼをペシペシ叩いてくる。

『よかったなァ～♪安心したよ』

『へへへ･･♪』

ｱﾀｼと優梨ちゃんはその話ばかりして学校へ急いだ。

授業が始まっても翔先輩のことばかり考えて何も手につかない状態。

しかァァし!!
『桃香さん??聞いてるの??この問題解いてちょうだい』

は??

当然のことながらｱﾀｼは唖然とする。

『桃!黒板の問題解くんだよ!』

近くにいたなぎさちゃんが教えてくれた。

『あ･･そうなんだ!ありがとう』