生徒会長サマ
「あ、だめ!」

「は?なにー?見られたらまずいことでも書いてあんの?」

「違うっすけど…とにかくだめっす!!!」

「やだ、見る」



静夜くんから紙を抜き取って開くと、そこには『可愛い人』と書かれていた。



「な、なにこれ…!」

「っ…だからだめって言ったのに…」

「あっ、静夜ー!はる先輩も…って、先輩?顔真っ赤っすけど、大丈夫ですか?」



私はプルプルと震える。

う、そ…

可愛いって…

静夜くんが私に…

え…やばい、泣きそう…



「静夜、お前なにしたんだよ」

「これ」

「あ?お題…?可愛い、人…」



伊月くんが私の肩にポン、と手を置く。



「先輩、おめでとうございます。静夜早くコクれよー!」

「…おう」
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