生徒会長サマ
「続いて、借り物競争です。第一レーン…さん、第四レーン、は、生徒会長!…静夜さん!」

「「あ、静夜(くん)だ」」

「それではよーいスタート!」

「え、はや…」

そう溢す私と、横でお腹を抱えて大爆笑している伊月くん。

うそ、静夜くんこんなに速かったんだ…



「おお!先陣を切っています静夜くん。やはり生徒会長速いですね~」

「え、こっち来てる?」

「え?でもこっち保護者席…」



ざわざわとする中、こっちへ走ってくる静夜くん。

こちらを見てキレ気味に近づいてくる。
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