先生〜あたしに愛を教えてくれた人〜





「俺、美里に惚れたんだ。」






へっ???






「今なんて……???」






顔を上げて先生の顔が見たいのに強く抱きしめられてて顔が上げられない。






「美里が好きだ。教師の俺が生徒のお前を好きになるなんていけない事だってわかってたけど……。」







夢みたい……。






先生もあたしと同じ気持ちで居てくれてたなんて。






あたしも伝えなきゃ……。






「先生、あたしも好き。」






「えっ、まじで???」





先生がすっごくビックリしてる。





そんな先生をかわいいなんて思っちゃうあたしにはもう先生しか見えていなかった。







「本当だよ。だから、いきなりチュウされた時は悲しかった。あたしの事、なんとも思ってないんだなって……。」







ふぇ…………。






涙が頬を伝った。






それを先生が大きな手で拭ってくれた。
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