先生〜あたしに愛を教えてくれた人〜
最初は美里が話してくれるまで待とうと思ってたけど。
こっちから聞いてみよう。
美里の性格からして、俺に遠慮してなかなか言い出せなさそうだから……。
そんな事を考えていたら、美里が職員室に来ていた。
「おう、美里!!ちょうどよかった。」
俺はそう言って美里と相談室へ行った。
………………
沈黙が続いて気まずい
美里の顔を覗いて見ると、まあいつもの目をしていた。
「美里??」
「…………。」
美里は何か考えているようで俺の声は聞こえてないみたいだった。
いつもそうやって1人で抱え込んで……。
「美里……、美里!!」
「ご、ごめんっ。聞いてなかった……。」
やっぱり聞いてなかったか。
なあ美里、俺には話せない事なのか??
「先生ごめんね??」
ギュッ
俺はいつの間にか美里を抱き締めていた。
そして、俺は勇気を出して聞いてみた…。
「なあ、美里??俺に話ないか??」