先生〜あたしに愛を教えてくれた人〜




あたしは自分の部屋に駆け込んだ。





「行きたくないよ……。」





ふとケータイを見るとメールが一件。





【いつでもメールしてこいよ!!】





先生からのメールだった。






そこには先生の優しさがあって……






「………っ、先生――――。」





先生に会いたいよ。






でも、ここで先生に連絡したら迷惑じゃない??






あたし、先生の負担にだけはなりたくないもん。






ドンドンドン






「美里、早くしなさいよ!!」






お母さんだ……――――。






「今行くから待って…。」






あたしがそう言うとお母さんは文句を言いながら戻って行った。






「…………よしっ!!」






涙を拭いて、気合いを入れた。





そうでもしないと、辛すぎるから。
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