先生〜あたしに愛を教えてくれた人〜
溢れる涙は止まる事をしらない。
夕日が沈みきった頃…。
初夏という今の季節の夜はまだ肌寒い。
こんな格好にはとても寒く感じた。
走っている足も痛い。
ヒールなんかで走った事なんてないから…。
「はあはあはあ……」
どれくらい走っただろう。
キャミソールのワンピース。
周りの人の視線が痛いくらいだった。
そうだよね。こんな季節に……。
あたしって何やってんだろ??
ここがどこかもわかんない。
ケータイを見るともう日付は変わっていた。