あやまちは、一瞬のスキ。
そして、もっとも、
嫌気がさしたのが
母への暴言。
「おい、お前がちゃんとしないから」
「しっかりしてくれよ」
「俺だってやることいっぱいあるんやからな」
これを暴言と言わずしてなんという?
心が痛めつけられる。
あー…いっそのこと
そう思いながら、キッチンへ行き
頭を冷やそうと、冷蔵庫から、
ペットボトルに入った水を出し
食洗機から、コップを手に取る。
ふと、横にあったナイフに目がいく。
コレを手に取れば…
そう思っていた矢先
奥のリビングから
「お前のせいだろ、お前の」
鼓膜が破けそうなくらい大きな声が
私の耳の中を響き渡った。
あーまた…
私はフラフラと
リビングに戻る
《もう、やめなよ…そういうの》