あやまちは、一瞬のスキ。

奴は、鋭い目付きでこちらを見た。
が、直ぐに、眉間に皺を寄せ、目を丸くしている

「なん…だよ、その手に持ってるの」

《…え》
私は気付いてなかった。
右手に持ったナイフの存在を

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