あたしの好きな人は先生?!
あたしはすぐに涙を拭って、鏡のまえで笑顔を作る練習をして、走って先生のところまで行った。

先生はあたしを気遣ってトイレから少しだけ離れたところで待っていた。

……先生を見ただけでこんなにドキドキするなんて……

「田山!!大丈夫か??」
「はい!!ゴミが入っただけですから!!すいません。次行きましょう!!」

あたしはぐいっと腕を掴まれた。

!!!!!

「どっ…どうしたんですか??!!」

「ほんとに何もないのか…??何かあるんだったら言えよ??」

「何もないですよー!!あたしは元気が取り柄なんですから☆☆」

「そうか……。なら良いけど…」

「はいっ!!じゃあつぎこっちですよ!!」

あたしは決めた。

あたしの気持ちは絶対先生には伝えないと…。
先生の迷惑になりたくないの……。

ねぇ、茉利子?あたしの気持ち、伝えないほうが良いんだよね??
でも、もう少し好きでいて良いですか??






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