あたしの好きな人は先生?!
付き合えない。」

何でかわかんないけど涙が零れた。

「うん。そっか…。なんとなくわかってたんだ。田山の好きな奴が俺じゃないってこと…」

「えっ!!どういうこと??」

「俺、おまえのことちゃんと見てたから。
だから、泣くなよ…。」

羽坂くんが頭をポンポンッてしてくれた。

「ありがと……。」



あたしは、どうしてこんなに優しい人を好きにならないのだろう。
あたしはあの人じゃないとダメなんだって改めて気づかされる。

「田山、おまえの好きな人って誰??俺、応援するからさ。男同士のが良いってこともあるだろ??」

あたしは下を向いてしまった。

「……言えないよ……。」
涙をこらえた声でそう言うしかなかった。





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