あたしの好きな人は先生?!
お母さんに強く抱きしめられてあたしは、ものすごく安心した。

あたしは、自分の服が制服でなく見たことのないパーカーになっていることに気づいた。

「お母さん、あたしの制服は??このパーカーってあたしのじゃないよね??」

「……制服は優香の血が付いていたから、警察に渡したの。そのパーカーは戸波先生のよ。」

「先生の??どうして??」

「優香が見つかったとき、携帯の画面に出ていた番号が戸波先生のだったらしいの。だから見つけてくれた方が電話して下さったのが先生なのよ。先生、あなたの血がひどいのを見て制服の上からそのパーカーを着せてくれたらしいわ。」

……先生、会いたいよ…。
「お母さん、先生はどこ??」

「今、警察にいるわ。発見当時のことを説明してくれているの。もうすぐ戻ってくるわよ。」

「………。ねえ、お母さん。」

「なぁに??」

「先生が戻って来たら2人で話しをさせてほしいの。お願い。」

あたしは、先生に会いたかった。

「優香が大丈夫なら良いわよ。でも、無理ならすぐに言いなさい。」

「わかった。ありがとう。」










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