あたしの好きな人は先生？！

あたしが頷くと、それまで黙っていたお父さんが口を開く。

「優香、無理をしちゃいけないってわかっているね？？良いか？？何かあったらすぐに母さんか父さんを呼ぶんだぞ。」

「はい。お父さん、心配かけてゴメンね。」

「何言ってるんだ。優香は何にも悪くない。安静にしていなさい。」

お父さんのぶっきらぼうだけど優しい言葉に胸が熱くなった。

コンコンと優しい音がして、あたしの病室の扉が開いてあたしの一番会いたい人の顔が見える。

「田山、気がついたのか。」

「はい。先生、少し話しがあるんですけど、お時間良いですか？？」

「もちろんだ。先生もお前に話しがあったしな。」

「ありがとうございます。お母さん、お父さん、お願い。」

あたしが、そう言うと２人は頷いて病室から出て行く。