あたしの好きな人は先生?!
「田山!!スマン!!!俺がお前を送っていたらこんなことには……。本当に申し訳ない!!」

先生は凄く謝ってくれた。

「先生違うよ…」

あたしは、ぽつりぽつりと話し始める。

「嬉しかったから。先生があたしの話し聞いてくれて…。だから、怖いと思ったときに先生の番号を助けてって思いながら一生懸命探したの。」

言葉にすると涙が溢れてくる。

そんなあたしを、先生は優しく抱きしめてくれた。

「ゴメン…。本当にゴメン…。俺が引き止めたりしなければ…。」

あたしの肩に先生の涙が落ちる。

「先生、あたし、先生が好きだから。一緒にいられるだけで幸せだった。だから泣かないで。」

あたしも先生を抱きしめる。

「俺は、自分の身が心配だったんだ。だから田山を好きになることをやめようとしてた。」

………先生、今何て言った?!

「俺は、田山が好きだ。でも、俺は先生なんだぞってずっと自分に言い聞かせてた。そうじゃないと、お前を抱きしめてしまいそうだったから。」

先生、嬉しくて死んじゃいそう……。

あたし達、ちゃんと両思いだったんだね。









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