あたしの好きな人は先生?!
あたしの家に警察の人がやって来た。

あたしと向かい合って座っている刑事さんはまだ若いけれど、仕事が出来そうな人だった。

「警視庁の瑞山です。」

身分証を見せてくれる。

「この度この事件を担当することになりました。あなたが知ってるいること、わかったこと、見たことなど何でも話してください。」
「はい。あの、犯人は…?」

「依然逃走中です。今全力で追っています。」

あたしはあのおじさんの顔を思い出すと身体が震えた。

お母さんが手を握っていてくれる。

「あたし、顔しかみてません。見たこともありません。」

「そうですか…。」

瑞山さんが難しい顔をする。いきなり顔をあげるとお母さんの方を向いた。

「申し訳ありませんが席を外してくださいませんか??」










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