あたしの好きな人は先生?!
「はい。優香、大丈夫??」

「うん。あたしは、平気だよ」

お母さんは心配そうな顔をしながら部屋をでていく。
「あの、あたしに他に聞きたいことがあるんですか??」

瑞山さんは優しい顔を向けてくれる。

何だかほっとしてしまった。

「優香さん、あなたにはつらいことかもしれませんが思い出してほしいんです。あなたが刺されたあと、犯人はどちらに行きましたか??」

「ごめんなさい。やっぱりわからない。」

「無理に聞いてすみません。思い出したことがあるとき、怖くなったとき、まわりに変な人がいるとわかったときは必ず連絡してください。」

瑞山さんは名刺をくれる。
「では、これで…。」

「はい。今日はありがとうございました。」

「何かあったらすぐに連絡してください。」

瑞山さんは優しい笑顔をして出ていった。





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