あたしの好きな人は先生?!
自分の名前すらわからないなんて……情けなさすぎて涙がでる。

自分のお母さんの顔すらわからない。

ごめんなさい。

それしか言えないよ…。

いきなりあたしの病室のドアが開いて、かっこいい人が入ってくる。

……誰??

あたしは、お母さんの手を握りしめる。

お母さんは優しくあたしに教えてくれる。

「優香、大丈夫だから。この人は、あなたの担任の先生だからね。」

「先生…??」

「どういうことですか?!」

「先生……。優香は記憶がなくなってしまったんです。まだお医者さまに見てもらってないので良くわかりませんが……。」

「そ…んな…。」

先生が言葉を失っていた。

先生の頬に涙が伝っていた。

どうして……あなたが泣くの??

お母さんもびっくりしてた。

あたしは、記憶を失って大事なことを忘れていたんだ。






あたしの大好きな人が先生ってことを………。












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