花言葉はピュア ー敏腕社長は百合のような彼女を守り抜くー
夜の百合
「え・・・。今週いっぱいで解雇・・・ですか?」
目の前には『whitebird』の店主、白鳥雅美がバツの悪い顔で両手を合わせ、形だけの謝罪ポーズを取っていた。
「ごめんねえ。突然姪っ子が上京するから伯母さんの店でバイトしたいなんて言い出してさ。ウチもバイトふたり雇う余裕はないのよ。」
「・・・そうですか。そういうことなら仕方ないです。」
「お給料少しだけ上乗せしておくから。退職金と言うほどの額ではないけど、それで許してね。」
「はい。今までお世話になりありがとうございました。」
「こちらこそ、今までありがとうね。」