僕は彼女をこよなく愛している
甘えん坊な僕
実陽と霞月。
陰と陽。
まさに、正反対のカップルだ。
3月。
交際中の実陽と霞月の高校の卒業式。
しかし二人は、通っていた学校は別々だ。
高校での様子も、正反対な二人。
実陽は器用貧乏ではあるが、何でもそつなくこなし、明るく外向的で友人が多い。
特別イケメンではないが、男女問わずモテる陽キャ。
霞月は超がつく美女。
しかし人見知りで、人嫌いで無愛想。
いつも一人でいて、一人が好きで、心を許せる友人は二人しかいない陰キャ。
卒業式を終え…………
「――――実陽〜、これからどうする?」
「ん?」
「みんなでさ、パーティーでもしようって話してんだ!」
「実陽も来いよ!」
「実陽くん、みんなで楽しもうよ〜!」
「来てよ〜」
親友の琢三と乃庵や同級生達が、声をかけてきた。
「あ、ごめん!
るなちゃんと会う約束してるんだ!
今日、引っ越しなんだ〜
楽しみにしてたんだよね〜」
「そっか!
ん、わかった!
………あ!つか、手伝おうか?」
「ううん、大丈夫!ありがと!」
琢三達と手を振り合い、霞月にメッセージを入れる。
【卒業式終わったよ〜!
るなちゃんは?終わった?】
するとすぐに返信が来た。
【うん】
【了解〜(•‿•)
迎えに行くね!】
【うん。
私も、そっちに向かおうか?】
【ダメー!
るなちゃん可愛すぎだから、ナンパされるもん!
待ってて!】
【わかった】
淡々とした返信。
でも霞月は、返信は早い。
実陽はフフ…と笑い、スキップする勢いで高校を後にした。
一方の霞月。
スマホを片手に、門の前で実陽を待つ。
今ハマっているハンドメイド関係のSNSを見ていた。
しばらく夢中で見て、スマホ画面上に表示されている時間をチラッと見る。
実陽がメッセージを送ってきてから、30分以上経っている。
「………」
おかしい。
いつもなら、迎えに行くとメッセージが来てから15分程で着くからだ。
スマホ画面を消し、実陽にメッセージを送った。
【みひろ、今どこ?】
いつもなら、すぐに既読になり返信が来る。
なのに、なかなか返信が来ない。
もしかして、事故にでも遭ったのだろうか。
不安に駆られながら、キョロキョロしていると………
向かいから「るなちゃーん!」と、実陽が駆けてきた。
陰と陽。
まさに、正反対のカップルだ。
3月。
交際中の実陽と霞月の高校の卒業式。
しかし二人は、通っていた学校は別々だ。
高校での様子も、正反対な二人。
実陽は器用貧乏ではあるが、何でもそつなくこなし、明るく外向的で友人が多い。
特別イケメンではないが、男女問わずモテる陽キャ。
霞月は超がつく美女。
しかし人見知りで、人嫌いで無愛想。
いつも一人でいて、一人が好きで、心を許せる友人は二人しかいない陰キャ。
卒業式を終え…………
「――――実陽〜、これからどうする?」
「ん?」
「みんなでさ、パーティーでもしようって話してんだ!」
「実陽も来いよ!」
「実陽くん、みんなで楽しもうよ〜!」
「来てよ〜」
親友の琢三と乃庵や同級生達が、声をかけてきた。
「あ、ごめん!
るなちゃんと会う約束してるんだ!
今日、引っ越しなんだ〜
楽しみにしてたんだよね〜」
「そっか!
ん、わかった!
………あ!つか、手伝おうか?」
「ううん、大丈夫!ありがと!」
琢三達と手を振り合い、霞月にメッセージを入れる。
【卒業式終わったよ〜!
るなちゃんは?終わった?】
するとすぐに返信が来た。
【うん】
【了解〜(•‿•)
迎えに行くね!】
【うん。
私も、そっちに向かおうか?】
【ダメー!
るなちゃん可愛すぎだから、ナンパされるもん!
待ってて!】
【わかった】
淡々とした返信。
でも霞月は、返信は早い。
実陽はフフ…と笑い、スキップする勢いで高校を後にした。
一方の霞月。
スマホを片手に、門の前で実陽を待つ。
今ハマっているハンドメイド関係のSNSを見ていた。
しばらく夢中で見て、スマホ画面上に表示されている時間をチラッと見る。
実陽がメッセージを送ってきてから、30分以上経っている。
「………」
おかしい。
いつもなら、迎えに行くとメッセージが来てから15分程で着くからだ。
スマホ画面を消し、実陽にメッセージを送った。
【みひろ、今どこ?】
いつもなら、すぐに既読になり返信が来る。
なのに、なかなか返信が来ない。
もしかして、事故にでも遭ったのだろうか。
不安に駆られながら、キョロキョロしていると………
向かいから「るなちゃーん!」と、実陽が駆けてきた。
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