僕は彼女をこよなく愛している
「私…実陽のこと大好きだよ」
「うん!僕も大好き!」
「どんな実陽でも、大好きだけど……」
「ん?」
「だけど“今の”実陽が良い!」
「ん?今のって?」
「私。
実陽は、喧嘩に縁が無い人だと思ってたの」
「うん」
「実陽はいつも笑ってて、優しくて穏やかな人。
喧嘩とかしたことなくて、争い事は嫌いなんだろうなって」
「うん、嫌いだよ。争うこと」
「でも、去年……
喧嘩してたの、見たの。
昔の仲間?の人と話してて、喧嘩になったでしょ?」
「あー、そうだね(笑)」
「あの時の実陽、別人だった…
……………怖かったから…」
「そう…だよね…
大丈夫!るなちゃんには、見せないから!」
切なく瞳を揺らす霞月を抱き締めた、実陽。
「大丈夫だよ!」と背中をゆっくりさすった。
「――――るなちゃーん!お風呂沸いたよ〜
入ろ〜!」
「うん。
あ、ちょっと先にトイレ行ってくるね」
(なんか…お腹が…)
トイレに行く、霞月。
「…………
……やっぱり…」
そして風呂場でニコニコしている実陽に、淡々と伝える。
「実陽、ごめん。
今日、お風呂無理」
「え……な、なんで!!?
一緒に入るって言ったじゃん!
節約しなきゃ!
それとも、やっぱ怒ってるの?
なんで!?なんで!?なんで!?」
「あのね…」
「やだ!やだ!やだ!やだぁー!!」
「あ、いや、だから……!」
(メンヘラ実陽め……)
「入ろうよぉー!
るなちゃんが入ってくんないと、入らないよ!!
臭くなるよ、僕!」
「実陽!!」
「…っえ……」
「話!!聞いて!!」
「あ…ごめん…」
「生理!」
「え……」
「生理になったから、無理!わかった!?」
「は、はい…!」
「わかったら、とっとと入ってきて!!」
「はい!
行ってきます!」
いつも冷静で穏やか、感情的にはならない霞月。
その霞月に声を荒らげられ、実陽はシュン…とおとなしくなり、バタバタと風呂場に向かった。
「はぁぁ…つ、疲れる…」
霞月はベッドになだれ込むように横になり、大きく息を吐いたのだった。
「うん!僕も大好き!」
「どんな実陽でも、大好きだけど……」
「ん?」
「だけど“今の”実陽が良い!」
「ん?今のって?」
「私。
実陽は、喧嘩に縁が無い人だと思ってたの」
「うん」
「実陽はいつも笑ってて、優しくて穏やかな人。
喧嘩とかしたことなくて、争い事は嫌いなんだろうなって」
「うん、嫌いだよ。争うこと」
「でも、去年……
喧嘩してたの、見たの。
昔の仲間?の人と話してて、喧嘩になったでしょ?」
「あー、そうだね(笑)」
「あの時の実陽、別人だった…
……………怖かったから…」
「そう…だよね…
大丈夫!るなちゃんには、見せないから!」
切なく瞳を揺らす霞月を抱き締めた、実陽。
「大丈夫だよ!」と背中をゆっくりさすった。
「――――るなちゃーん!お風呂沸いたよ〜
入ろ〜!」
「うん。
あ、ちょっと先にトイレ行ってくるね」
(なんか…お腹が…)
トイレに行く、霞月。
「…………
……やっぱり…」
そして風呂場でニコニコしている実陽に、淡々と伝える。
「実陽、ごめん。
今日、お風呂無理」
「え……な、なんで!!?
一緒に入るって言ったじゃん!
節約しなきゃ!
それとも、やっぱ怒ってるの?
なんで!?なんで!?なんで!?」
「あのね…」
「やだ!やだ!やだ!やだぁー!!」
「あ、いや、だから……!」
(メンヘラ実陽め……)
「入ろうよぉー!
るなちゃんが入ってくんないと、入らないよ!!
臭くなるよ、僕!」
「実陽!!」
「…っえ……」
「話!!聞いて!!」
「あ…ごめん…」
「生理!」
「え……」
「生理になったから、無理!わかった!?」
「は、はい…!」
「わかったら、とっとと入ってきて!!」
「はい!
行ってきます!」
いつも冷静で穏やか、感情的にはならない霞月。
その霞月に声を荒らげられ、実陽はシュン…とおとなしくなり、バタバタと風呂場に向かった。
「はぁぁ…つ、疲れる…」
霞月はベッドになだれ込むように横になり、大きく息を吐いたのだった。