僕は彼女をこよなく愛している
「――――なんでそんな機嫌悪いんだよ!?」
「実陽が誘ってきたんでしょ?
なのに、機嫌悪いって……なんなの!?」
次の日。
霞月に説得され、実陽と霞月は日中だけ別々に過ごす事にした。
実陽は一人でいると余計に寂しいので、琢三と乃庵を呼んでランチをしている。
しかし霞月に会えない寂しさから、不機嫌になっていた。
「うん…ごめん…」
「で?
何かあったの?」
乃庵に問われ、実陽は簡単に話す。
「ふーん…
依存、ねぇ…」
琢三が息を吐くように言って、コーヒーを一口飲んだ。
「別に“二人が良ければ”良いんじゃないの?」
「俺もそう思う」
乃庵、琢三の順に言った。
「え?」
「俺は彼女を、ちょっと束縛してしまう時あるよ?」
「アンくんも?」
「うん。男がいる飲み会は、許可しないもん!
職場の食事は、まぁ…しょうがないかなとは思って受け入れるけどね」
乃庵の恋人は、社会人だ。
「俺からすれば、アンでも束縛って思う(笑)」
その隣で琢三が笑う。
そして続けて「俺は束縛するのも、されるのも絶対嫌だが…“それを良しとするカップル”もいるだろ?」と言った。
「確かに……」
「俺の彼女は俺の束縛を受け入れてくれてて、できる限り男と関わらないようにしてくれてるよ?
事情がある時は、事前にちゃんと話してくれる。
だから俺も、彼女から多少束縛されても受け入れる!
あ、ほら!霞月に誕生日のプレゼントを買うのに付き合ってもらった時あったでしょ?
あの時も、プレゼント渡した後にちゃんと話したし」
「要は“互いに、それを良しとするか”
極端だが……
結婚してても、互いに不倫してて、それを互いに受け入れてる夫婦もいる。
ほら、いたじゃん!
高校ん時の隣のクラスの奴の親!」
「あー」
「いたね(笑)」
「霞月が“受け入れる”なら、それでいいんじゃね?
その代わり、霞月が“嫌がることはしない!”」
「今日みたいに、霞月が“たまには別々”って言われたら、駄々をこねずに受け入れる!」
琢三と乃庵に言われ、実陽は「わかった」と頷いた。
そして………二人と別れ実陽は、お土産を買って帰ろうと思い、霞月とよく行くスイーツ店に向かった。
「え……!?
るなちゃん!?」
すると、店に霞月がいた。
「実陽が誘ってきたんでしょ?
なのに、機嫌悪いって……なんなの!?」
次の日。
霞月に説得され、実陽と霞月は日中だけ別々に過ごす事にした。
実陽は一人でいると余計に寂しいので、琢三と乃庵を呼んでランチをしている。
しかし霞月に会えない寂しさから、不機嫌になっていた。
「うん…ごめん…」
「で?
何かあったの?」
乃庵に問われ、実陽は簡単に話す。
「ふーん…
依存、ねぇ…」
琢三が息を吐くように言って、コーヒーを一口飲んだ。
「別に“二人が良ければ”良いんじゃないの?」
「俺もそう思う」
乃庵、琢三の順に言った。
「え?」
「俺は彼女を、ちょっと束縛してしまう時あるよ?」
「アンくんも?」
「うん。男がいる飲み会は、許可しないもん!
職場の食事は、まぁ…しょうがないかなとは思って受け入れるけどね」
乃庵の恋人は、社会人だ。
「俺からすれば、アンでも束縛って思う(笑)」
その隣で琢三が笑う。
そして続けて「俺は束縛するのも、されるのも絶対嫌だが…“それを良しとするカップル”もいるだろ?」と言った。
「確かに……」
「俺の彼女は俺の束縛を受け入れてくれてて、できる限り男と関わらないようにしてくれてるよ?
事情がある時は、事前にちゃんと話してくれる。
だから俺も、彼女から多少束縛されても受け入れる!
あ、ほら!霞月に誕生日のプレゼントを買うのに付き合ってもらった時あったでしょ?
あの時も、プレゼント渡した後にちゃんと話したし」
「要は“互いに、それを良しとするか”
極端だが……
結婚してても、互いに不倫してて、それを互いに受け入れてる夫婦もいる。
ほら、いたじゃん!
高校ん時の隣のクラスの奴の親!」
「あー」
「いたね(笑)」
「霞月が“受け入れる”なら、それでいいんじゃね?
その代わり、霞月が“嫌がることはしない!”」
「今日みたいに、霞月が“たまには別々”って言われたら、駄々をこねずに受け入れる!」
琢三と乃庵に言われ、実陽は「わかった」と頷いた。
そして………二人と別れ実陽は、お土産を買って帰ろうと思い、霞月とよく行くスイーツ店に向かった。
「え……!?
るなちゃん!?」
すると、店に霞月がいた。