僕は彼女をこよなく愛している
「え?実陽!?」

「どうしたの?」

「実陽にお土産、買って帰ろうかと…
実陽、ここのプリン好きでしょ?」

「………」

「ん?実陽?」

「僕達、やっぱ気が合うね!」

「え?」

「僕も同じだよ!
僕も、るなちゃんにお土産買って帰ろうとしたんだよ?」

「そうなんだ。
………フフ…」
珍しく霞月が、声を出して笑った。

「……/////」
(わぁ…可愛い…!)

そして「やっぱ私達って“お互い好きすぎて、離れられないね”」と微笑んだ。


プリンとチーズケーキを購入し、指を絡めて手を繋ぎ帰路につく二人。

「――――ねぇ…るなちゃん」

「ん?」

「僕、考えたんだけど…」

「うん」

「やっぱ僕、るなちゃんを解放出来ない」

「は?」

「るなちゃんと1秒でも離れたくないし、るなちゃんのために何でもしてあげたいし、るなちゃんの一番になりたい!
ヤキモチ妬くくらい、僕のこと好きになってほしい!」

「だから、その話は……」
「でも!!」

「え?」

「るなちゃんが“一人になりたい”って言ったら、できる限り我慢して送り出すようにするから!」

「実陽…」

「だから、僕のこと受け入れて?」

「………」

「るなちゃん、お願い!」

「受け入れられないなら、そもそも告白を受け入れない」

「え?
あ、まぁ…そうだけど…」

「実陽は最初から、1秒も離れようとしなかったし、いつも私のために何かしようとしてたし、一番になろうとしてた。
だから私は“それをわかった上で”告白を受け入れたんだよ?
だから、大丈夫よ」

「……/////るなちゃん/////」

「ん?
―――――!!!?」
ガバッと抱きつく、実陽。

「るなちゃん、大〜好き!!」

「ちょっ…実陽!!
ここ!そ、と!!
離して!!」

「やだ〜!!!」

「ちょっと!!
プリンとチーズケーキも潰れる!!!」

「フフ…いいもーん!!
それよりも、僕のこの溢れる思いを伝えないと……!
!」

霞月は恥ずかしくて顔を赤くしながらも、実陽の腕の中の温かさと熱い想いにひそかに微笑んでいた。




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