僕は彼女をこよなく愛している
霞月とミエは、言葉に出来ない恐怖を感じる。
「………で……なんで、今津なの?」
「え……」
「ちょっ…来ないで…」
ゆっくり迫ってくるような男子学生に、霞月とミエは後ずさる。
「知ってる?
あいつ、当時最低・最悪って言われてた不良軍団にいたんだよ?
一度キレたら、誰も止められない奴。
高校に入って、途端におとなしくなったけど…高一まで、色んな不良が押しかけて喧嘩してた。
そんな奴とは、似合わないよ!」
「あなたには関係ないです!」
「そうだね。
でも好きな人が、あんな悪魔みたいな奴といるのみたら、助けたいって思うのが当たり前でしょ?」
「実陽は、悪魔なんかじゃないです!
優しくて、明るくて、甘えん坊で……」
「もう良いでしょ?」
そこにミエが入ってきた。
「あなたの気持ちはわかる。
誰だって、好きな人には幸せになってほしいはずだから。
でも“決めるのは霞月ちゃん”でしょ?
――――――霞月ちゃん、行こ?
さすがに、乃庵達が心配するから」
ミエが霞月を支えるようにして、ゆっくり歩き出した。
「なん…で…」
男子学生が苦しそうに呟く。
そして去っていく霞月とミエを追いかけ、霞月の手首を掴んだ。
「え……」
突然、手首を掴まれて引っ張られた霞月。
そのまま押し倒された。
「ちょっ…離して!!!」
「なんで!!よりによって、あんな悪魔なんだよ!!?」
男子学生の手が、霞月の服にかかった。
「ちょっと!やめて!!」
「…るせぇ…!!!」
助けようとしたミエを突き飛ばす。
「キャッ!!!」
ミエが突き飛ばされ、草むらに叩きつけられた。
「み、ミエさん!!?
お願い!!もうやめて!!」
「うるさい!!うるさい!!うるさい!!」
完全に男子学生は、頭に血が上っている。
「……けて…
実陽!!!助けて!!!」
すると、カサッと草が揺れて…………
「るなちゃん!!!?」
実陽が現れた。
「実陽!?
実陽、助けて!!!」
実陽の目に、霞月の姿が入る。
そして、みるみる実陽の纏う雰囲気が黒く重く…恐ろしく落ち、た。
「………で……なんで、今津なの?」
「え……」
「ちょっ…来ないで…」
ゆっくり迫ってくるような男子学生に、霞月とミエは後ずさる。
「知ってる?
あいつ、当時最低・最悪って言われてた不良軍団にいたんだよ?
一度キレたら、誰も止められない奴。
高校に入って、途端におとなしくなったけど…高一まで、色んな不良が押しかけて喧嘩してた。
そんな奴とは、似合わないよ!」
「あなたには関係ないです!」
「そうだね。
でも好きな人が、あんな悪魔みたいな奴といるのみたら、助けたいって思うのが当たり前でしょ?」
「実陽は、悪魔なんかじゃないです!
優しくて、明るくて、甘えん坊で……」
「もう良いでしょ?」
そこにミエが入ってきた。
「あなたの気持ちはわかる。
誰だって、好きな人には幸せになってほしいはずだから。
でも“決めるのは霞月ちゃん”でしょ?
――――――霞月ちゃん、行こ?
さすがに、乃庵達が心配するから」
ミエが霞月を支えるようにして、ゆっくり歩き出した。
「なん…で…」
男子学生が苦しそうに呟く。
そして去っていく霞月とミエを追いかけ、霞月の手首を掴んだ。
「え……」
突然、手首を掴まれて引っ張られた霞月。
そのまま押し倒された。
「ちょっ…離して!!!」
「なんで!!よりによって、あんな悪魔なんだよ!!?」
男子学生の手が、霞月の服にかかった。
「ちょっと!やめて!!」
「…るせぇ…!!!」
助けようとしたミエを突き飛ばす。
「キャッ!!!」
ミエが突き飛ばされ、草むらに叩きつけられた。
「み、ミエさん!!?
お願い!!もうやめて!!」
「うるさい!!うるさい!!うるさい!!」
完全に男子学生は、頭に血が上っている。
「……けて…
実陽!!!助けて!!!」
すると、カサッと草が揺れて…………
「るなちゃん!!!?」
実陽が現れた。
「実陽!?
実陽、助けて!!!」
実陽の目に、霞月の姿が入る。
そして、みるみる実陽の纏う雰囲気が黒く重く…恐ろしく落ち、た。