僕は彼女をこよなく愛している
「――――そのパスタ、美味し?」
「うん」
その頃実陽も、実家に顔を出していた。
父親とは離婚後会ってないので、実陽の家族は母親だけだ。
「霞月さんは?
元気してる?」
「うん」
「良かった!」
「うん」
母親には素直になれない、実陽。
淡々と返事をする。
両親の離婚から、両親を許せないでいる実陽。
“霞月に言われたから”顔を出したが、正直霞月との結婚が本格的になるまで会うつもりはなかった。
「実陽」
「何?」
「話しておきたいことがあるの」
「だから!何?」
「お父さんとね…
その……」
母親が言いにくそうにしている。
「は?
“また”一緒になるの?」
実陽には、わかってしまう。
「うん…」
「わかってる?
父さん、浮気して出ていったんだよ!?
まぁ…俺が追い出したんだけどさ」
「でもほら!
お父さんがいたら、もっと実陽にも仕送り多くしてあげられるし、霞月さんに贅沢させてあげられるでしょ?
お父さんね、また昇進したんだって!」
「は?
金のこととか、どうでもいいし!
俺が本気出せば、金くらい稼ぐ方法あるし。
仕送りも、十分だし。
“るなちゃんの両親からも、凄く助けてもらってるから!”」
「そう…よね」
「“るなちゃんの両親は”とっても素敵な人達だよ!
お義父さんもお義母さんも、お互いに尊重し合って、真っ直ぐで。
ウチなんかと、大違いだよ!」
「………そう…ね…
でもね、お母さん。やっぱりお父さんと一緒に――――」
「勝手にすればいい」
「実陽…」
「俺は口出さないから。
その代わり俺は大学卒業したら、るなちゃんと結婚する。
それと同時に、母さんと縁を切るから!
大学卒業するまでは、面倒見てよね。
それくらいをしてもらう権利あるよね?」
「え……実陽…!?」
そこに、霞月から電話が入る。
すると、パッと別人のように実陽の表情が華やいだ。
「るなちゃん!?」
『あ、実陽?』
「帰る?」
『それがね。
パパ達が泊まって帰れってうるさくて…』
「えー!!
るなちゃんに会いたいぃーー
会わないと死ぬー」
『あ、いや…それで、パパ達が実陽も一緒に泊まらないかって言ってるの』
「え?」
『さすがに、嫌よね…(笑)
パパ達、うるさい人ばっかだし…』
「え!?行く!!
行きたい!!」
『ほんと?
無理しないでね?』
「無理なんてしてない!」
『じゃあ……
―――――え?ちょっ…パ、パパ!?』
途中で霞月の慌てた声が聞こえ、霞月の父親が電話に出てきた。
「うん」
その頃実陽も、実家に顔を出していた。
父親とは離婚後会ってないので、実陽の家族は母親だけだ。
「霞月さんは?
元気してる?」
「うん」
「良かった!」
「うん」
母親には素直になれない、実陽。
淡々と返事をする。
両親の離婚から、両親を許せないでいる実陽。
“霞月に言われたから”顔を出したが、正直霞月との結婚が本格的になるまで会うつもりはなかった。
「実陽」
「何?」
「話しておきたいことがあるの」
「だから!何?」
「お父さんとね…
その……」
母親が言いにくそうにしている。
「は?
“また”一緒になるの?」
実陽には、わかってしまう。
「うん…」
「わかってる?
父さん、浮気して出ていったんだよ!?
まぁ…俺が追い出したんだけどさ」
「でもほら!
お父さんがいたら、もっと実陽にも仕送り多くしてあげられるし、霞月さんに贅沢させてあげられるでしょ?
お父さんね、また昇進したんだって!」
「は?
金のこととか、どうでもいいし!
俺が本気出せば、金くらい稼ぐ方法あるし。
仕送りも、十分だし。
“るなちゃんの両親からも、凄く助けてもらってるから!”」
「そう…よね」
「“るなちゃんの両親は”とっても素敵な人達だよ!
お義父さんもお義母さんも、お互いに尊重し合って、真っ直ぐで。
ウチなんかと、大違いだよ!」
「………そう…ね…
でもね、お母さん。やっぱりお父さんと一緒に――――」
「勝手にすればいい」
「実陽…」
「俺は口出さないから。
その代わり俺は大学卒業したら、るなちゃんと結婚する。
それと同時に、母さんと縁を切るから!
大学卒業するまでは、面倒見てよね。
それくらいをしてもらう権利あるよね?」
「え……実陽…!?」
そこに、霞月から電話が入る。
すると、パッと別人のように実陽の表情が華やいだ。
「るなちゃん!?」
『あ、実陽?』
「帰る?」
『それがね。
パパ達が泊まって帰れってうるさくて…』
「えー!!
るなちゃんに会いたいぃーー
会わないと死ぬー」
『あ、いや…それで、パパ達が実陽も一緒に泊まらないかって言ってるの』
「え?」
『さすがに、嫌よね…(笑)
パパ達、うるさい人ばっかだし…』
「え!?行く!!
行きたい!!」
『ほんと?
無理しないでね?』
「無理なんてしてない!」
『じゃあ……
―――――え?ちょっ…パ、パパ!?』
途中で霞月の慌てた声が聞こえ、霞月の父親が電話に出てきた。