僕は彼女をこよなく愛している
「本気で愛した相手なら、たとえ裏切られても、傷つけられてもそれでも信じ、愛せる。
それが“本物の愛だ”って(笑)
寡黙な親父から“愛”なんて笑ったけど、親父の視線は何の汚れもなかった。
そして親父が“お前達もそんな相手に出逢えよ。それが遺言だ”って。
“それが本当の幸せだから。俺はお前等にそんな幸せを掴んでほしいと思ってる”って。
“俺は、母さんに出逢えたことが一番の幸せだ”って……!」
「………」
「実陽くん」
「はい」
「俺は、今“親父の気持ちがわかる”」
「え?」
「弟もそうだ」
「お義父さん…」
「もし、妻に裏切られても…
きっと俺は、妻を愛せる」
「………」
「君はどう?
霞月に裏切られたら、霞月を愛せなくなる?」
「………」
(るなちゃんに“裏切られたら……”)
「それがわかったら、君もお母様の気持ちがわかるんじゃないかな?」
意味深に言って、父親は「ふわぁぁぁー眠くなってきた…俺も寝るね〜おやすみ〜」と手をひらひら振って部屋に戻っていった。
実陽も部屋に戻り、霞月の隣に横になって霞月を抱き締めた。
霞月の頬に触れる。
“君はどう?
霞月に裏切られたら、霞月を愛せなくなる?”
霞月の父親の言葉が蘇った。
きっと僕は……
“それでもるなちゃんを嫌いになれない”
『でもね、お母さん。それでもお父さんと一緒に………』
今度は、母親の言葉が蘇った。
母さんは、父さんを“本気で愛してる”ってことか……
実陽は、微笑んだ。
霞月を更に抱き締める。
「るなちゃん…好き…//////
んーーー、好きぃーーー」
頬を擦り寄せ、グリグリしていると……
「んんっ…」
霞月が目を覚ました。
「あ…るなちゃん…?」
「ん…実陽…?」
「ごめんね、起こしちゃった…」
「寝なよ…」
「うん、ごめんね」
「おやすみ」
「おやすみ……!」
霞月が目を瞑り寝息が聞こえてきて、今度は実陽も眠りについた。
それが“本物の愛だ”って(笑)
寡黙な親父から“愛”なんて笑ったけど、親父の視線は何の汚れもなかった。
そして親父が“お前達もそんな相手に出逢えよ。それが遺言だ”って。
“それが本当の幸せだから。俺はお前等にそんな幸せを掴んでほしいと思ってる”って。
“俺は、母さんに出逢えたことが一番の幸せだ”って……!」
「………」
「実陽くん」
「はい」
「俺は、今“親父の気持ちがわかる”」
「え?」
「弟もそうだ」
「お義父さん…」
「もし、妻に裏切られても…
きっと俺は、妻を愛せる」
「………」
「君はどう?
霞月に裏切られたら、霞月を愛せなくなる?」
「………」
(るなちゃんに“裏切られたら……”)
「それがわかったら、君もお母様の気持ちがわかるんじゃないかな?」
意味深に言って、父親は「ふわぁぁぁー眠くなってきた…俺も寝るね〜おやすみ〜」と手をひらひら振って部屋に戻っていった。
実陽も部屋に戻り、霞月の隣に横になって霞月を抱き締めた。
霞月の頬に触れる。
“君はどう?
霞月に裏切られたら、霞月を愛せなくなる?”
霞月の父親の言葉が蘇った。
きっと僕は……
“それでもるなちゃんを嫌いになれない”
『でもね、お母さん。それでもお父さんと一緒に………』
今度は、母親の言葉が蘇った。
母さんは、父さんを“本気で愛してる”ってことか……
実陽は、微笑んだ。
霞月を更に抱き締める。
「るなちゃん…好き…//////
んーーー、好きぃーーー」
頬を擦り寄せ、グリグリしていると……
「んんっ…」
霞月が目を覚ました。
「あ…るなちゃん…?」
「ん…実陽…?」
「ごめんね、起こしちゃった…」
「寝なよ…」
「うん、ごめんね」
「おやすみ」
「おやすみ……!」
霞月が目を瞑り寝息が聞こえてきて、今度は実陽も眠りについた。