僕は彼女をこよなく愛している
霞月の身体を念入りに洗う、実陽。

「実陽、自分で洗うから…」

「ダーメ!
フフ…るなちゃんの肌って、ほんと気持ちい〜!」

「……/////」

「あ、このままここでスる?(笑)」

「は?」

「フフ…なーんてね!
はい、流すよ〜
―――――――――」

ベッドに移動し、実陽のキスが身体に落ちていく。

「……ん…るなちゃんの匂い、好き…」

「ん…え?」

「好き…
全部、好き。
顔も、身体も、性格も全部……」

「うん」

「るなちゃんは?」

「好き、実陽が好き」

「うん…!
だから、何処にも行かないでね?」

「うん」
実陽の顔が近づき、キスを交わす。
深くなって、実陽が口唇を離す。

「るなちゃん」

「ん?」

「“そのまま”いれてい?」

「………」

「………」

「………は?」

「“そのまま”」

「………ダメ」

「やっぱり?(笑)」

「実陽」
ゆっくり起き上がった、霞月。
実陽を見据えた。

「ん?」

「“けじめ”持たないと!」

「そうだよね!
ごめんなさい!」

「………でも、どうしたの?」

なんとなく、実陽の様子が変だ。
陽キャで一見チャラく見えるが、実陽は真面目な人間。

“こんなことは”普段言わない。

心配そうに霞月が顔を覗き込んだ。

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