モノクロ恋愛
「ぁ、うん。またね。」

何か不思議な人だったなぁ。

何か頭から離れられない。

って何言ってるのよ私!!

私には正輝がいるじゃないっ!!

浮気なんてしちゃダメなんだから!!

私は気合いを入れるためにほっぺを叩いた。

『詩織?』

「あ!正輝!?教室に居てって言ったのに。」

『ごめん。何か嫌な予感がして。』

《 ドキ 》

ごめん、本当は図星。

でも、そんな事、絶対に言えない。

「な~に?嫌な予感って。そんなのあるわけないでしょ?」

『そっそうだよな。ごめん。』

そんなに謝らないで。

私が悪いんだから。

私の中には罪悪感でいっぱいになった。

「かっ帰ろっ!」

『うん。』

あれ?

何でだろ?

何かいつもと違う。

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