モノクロ恋愛
『詩織??』

まっ正輝?

『大丈夫か?何してんだよ、こんなところで』

違う。

これは正輝の声じゃない。

私は顔をあげた。

あ。

『え、泣いて!?』

健悟だ。

どうしよう!?

こんなぐちゃぐちゃの顔見られて・・・。

『どうした?・・・いや、言いたくないなら言わなくていいけどさ。』

私は首を横に振った。

「ヵ、・・・彼氏と一緒にいたんだけどっ!逸れちゃったの。」

あ、健悟めいわくだよね。

『ふぅー・・・』

ほら、呆れたっていう顔してる。

そんな私はもぉ涙がすごい量で溢れ出している。







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