モノクロ恋愛
私は真っ赤になった顔を隠すように手で顔をおさえた。

ドキドキよ、とまれーっ!!

そう思っていたら、

『詩織?顔赤くない?』

そう健悟が私の顔を覗き込んだ。

・・・けッ健悟のドアップ。

やばい・・・完全にやばい。

「べっべっべべべ別に赤くなんて!!」

私は焦りすぎてどもってしまった。

『ぶはっ、詩織おもれーな。あっ!もしかしてさっきので照れた!?』

ずっ図星。

私は顔から火がでるくらい真っ赤になって、

「照れてなんか・・・ないんだからね。」

素直じゃない私。

でもすっごい恥ずかしい。

『ふーん。なーんだ残念。』

健悟がニヤっと笑いながら言った。

「・・・健悟の意地悪。」

本当は分かってるくせに。


< 47 / 70 >

この作品をシェア

pagetop