いじめ…くずれていく
間違いなのではと思っていたが、学校についてもいっこうに話しかけてくれない。
1人でいるのも寂しいので、彼氏――飯田幸一――通称コウといる事にした。
いつもコウといると楽しいのに、全然楽しくない。
何故なら、芽亜利たちの冷たい視線を感じたから…。
でもコウには楽しそうに振舞った。
内心、「そのうちいつもみたく話しかけてくれるだろう」と思いながら…。
でも結局一日中話しかけてくれず、そのままコウとデートする流れになった。
「おーい?聞いてるかー??」
ハッと我に返った。
学校から出てからというもの、まるで上の空だった。
「あっ、うん…。…で、何?」
「さっきから10回くらい言ってるぞ?どこに行こうかって言ってんの!」
「うーん、じゃあ…っていうか、どこも思いつかないや」
「じゃあ俺ん家来るか!」
さっきまで上の空になっていてボーッとしていたので、こくんと頷いてしまった。
まぁまだ高校生だし…そんな事は…ないよね。
にしても、どうして?