ずっと…
パーティーも幕を閉じて
広い玄関ホールまでの廊下を三人で歩いた





ちひろさんと薫くんを見ていたくなかった


だから、パーティーなんて

早く終わって欲しかったんだけど…









「じゃーな、拓也!」

『あぁ。』



「ちひろ、ファミレスでいい?」

「うん。」


そんな会話をしながら、歩いて行く人も見たくなかった…














まっすぐ部屋に帰った俺は…


一人で考えていた。










今日の貴方は、
今まで見たどんな貴方よりも…








可愛くて、



綺麗で、












幸せそうだった。










だから、決めたんだ。




逃げるわけでも、



迷ってるわけでもないよ。















決めたんだ。


言わない…



貴方が好きだと。













そのかわり

















もう終わりにしよう…















貴方が好きです。


だから


願うよ…













誰より強く。



貴方の幸せを…
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