ずっと…
雰囲気からして何となくいい予感はしないな…

そう思いながら早紀に声をかけた




『コーヒーでいい?』


「気使わなくていいよ!」


『俺が飲むからついでに聞いたの!気ぃ使う仲じゃねーしぃ?!ほらっ!』

白いコーヒーカップに、入れたてのコーヒーを注いで出してあげた。




「ありがと。」


早紀は微笑んでいるものの、やはり少し元気のない感じがした。


『いーえ。』


入れたてのコーヒーの濃い香りが鼻をかすめ、より一層目を覚まさせた。

話始める様子のない早紀に小さなため息をつき、コーヒーを一口飲んでから話を促してみた。





『で…どーした?』



「ぅん…」



話しにくそうに目を伏せた。


『何だよ?』




この女、水野 早紀は
いつも俺の悩みを増やすんだ。
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