思い出は、父の拳の暖かさ ☆Kingの召還☆

《緩和ケア》

緩和ケア専門チームの看護師さんがいます。一人一人に専属です。


私が診察を受けている間に姉が説明を聞いたそうです。


初めに父と一緒に。


父が、治らない事を含めての病状を把握している事、今一番苦しい事と、それを回避するにはどうしたらいいか。


父は、全部、判っているとの事でした。


もしかしたら父は、家にずっと居たかったのかもしれないです。



手製のエプロンを作っていたそうです。


トレイから食べるまでに、こぼしても大丈夫な様に、手縫いで作ったエプロンが、家にあるそうです。


そんな事をしてたなんて、知りませんでした。


新品で買ったシャツの袖口も、ゴムの部分は父が自分でハサミで切りました。


「なんで〜?何で〜?」と言う私に、『やがますっ!着づれーからだ!』って怪獣になっていた父。



今、病院に戻って、点滴が再度始まると、その袖口はゴムがないので、あげやすくなっています。


今日頼まれた長袖のシャツ

先日買ったシャツも、よく見たら、既に父の手によって、袖口は切られていました。


介護事業でも始めちゃうか〜?(笑)



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