思い出は、父の拳の暖かさ ☆Kingの召還☆

【12月31日】

大晦日です。 

昨日は泣きながら帰った道を、また実家に向かって歩く。 


おとーちゃん? 

いつか、おとーちゃんに叱られたね。 

『おっかぁを、いじめるな』

お家に帰って来てた時だったね? 

昨日ね、守れなかった。 


私、働いてないから。 


それが、イケないのね。 

来月からは、探せるかな?


病院のせいにしたり 

手続きのせいにしたり 

自分を甘やかしてるばかりで、 

『どこまで人から金をふんだくるつもりなんだ?』って。 


うん。ごめん。 

お仕事、出来る事、探すね。 

借りてたお金も、ちゃんと返すつもりです。 

どんな形であれ(笑) 


宮澤賢治さんの詩にね、こんなのが、あるんだって。


【もう働くな 働くことが却って卑怯なときもある 夜明けの雷雨が おれの教へた稲をあちこち倒したために こんなにめちゃくちゃはたらいて 不安をまぎらさうとしてゐるのだ】 

働く事自体が目的になる…か(笑)  


おかーちゃんが、許しちゃくれそうにないもの。 


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