恋愛と仕事の両立
翌朝学校に向かった


下駄箱に行くと、数名の子が近寄って来た。

「藍李ちゃんおはよう!テレビ見たよ!」


急に仲良くしようとしてるよ…しかも昨日のメールの人逹じゃん…


しかもいつから『藍李ちゃん』って呼ぶようになったの…?

「ありがとう。遅刻しちゃうから急ぐね!」


藍李は逃げるようにその場を立ち去った。


「オハッ!」

久々の教室だ。なんか懐かしい(笑)


机に寝そべっていると、美羽と直也が近寄って来て


「おはよう!おめでとう!夢叶ってよかったじゃん!」


「ありがとう!」


藍李いい友ダチ持ったね!


準備を終えて、美羽とトイレに行こうとしたら、美南が近寄って来た。

「藍李じゃん!テレビ見たよ!一週間も休みだから心配したよ。その場かぎりそしたらテレビに藍李がいるんだもん!」

「…えへへ」

作り笑い…


休んだのは貴女のせいでもありますよ…

そのおかげでテレビデビュー出来たけど!


そしたら、後ろから藍李の大好きな俊也の声が聞こえた。

「藍李ちょっと来い」

大好きな声…怒ってるようにも聞こえた。

「なんでテレビ出てんの?」
「女優になるのが藍李の夢だからだよ」

「じゃあなんで俺に言ってくんないの?藍李の彼氏じゃん…」

「だって俊也最近なんも話しかけてくんないから寂しかったの。テレビ見たら『おめでとう』って言ってくれると思ったんだもん……ッ…」


あれ…泣くつもりなんか無かったのに……止まんないよ。
「―――ごめん」

「…ッ」

俊也は悪くないのに…ただ藍李がヤキモチ妬いただけなのに…でも止まんなの。
瞳から涙が流れてきちゃうの…


「…ッ…ごめん……なさい…ッ…俊也…悪くないのに…ッ……」


フワッ


「寂しかったよな?ごめん」

俊也は藍李を抱きしめながら言ってくれた。


俊也…ありがとう。

温かい
俊也の胸の中温かい。

ずっとこうしてたいよ。


「そろそろ戻ろっか?」

「うん」



「俺、藍李の側に一生いるから。」

「ありがとう」



藍李たちは教室に戻っていった



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