(架空)執事と私
1 冬の薔薇
私「ねえ前田さん、ちょっといいかな」

執事「なんでしょう」

私「私って、お嬢様って呼ばれるのは無理があるよね。だってさぁ、

その、年齢が……。お嬢様ってほどじゃないし。

私、前田さんと、そんなに年」

執事、私の前に手をすっと差し出す。

執事「年齢の話をするのはやめましょう。

トシなんてたかが数字。大事なのは、人生の中身、豊かさですよ」
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