モノノケモノ
ハッとした。
よかれと思ってついてきたが、どうやら私が一番弱くて足手まといのようだ。
でも。
「え、でもモノノケは私から何か奪うことは出来ないんでしょ?
ってことは私の命も奪われないって事で私は大丈夫なんじゃ……」
「おねぇちゃん、たぶんそれは違うよ」
「え?」
秀が私をかばうように私の前に進み出ながら言った。
「命を奪えなくても、そのちょっと前までなら出来るとしたら?
それに、おねぇちゃん今まで明星におんぶしてもらってたでしょ。
ってことは運ぶことはできるってことだよ。
たとえそれが乱暴な運び方でもね」
「え……」
しまった。甘かった。
その時、ガサリとどこかの木が鳴った。
よかれと思ってついてきたが、どうやら私が一番弱くて足手まといのようだ。
でも。
「え、でもモノノケは私から何か奪うことは出来ないんでしょ?
ってことは私の命も奪われないって事で私は大丈夫なんじゃ……」
「おねぇちゃん、たぶんそれは違うよ」
「え?」
秀が私をかばうように私の前に進み出ながら言った。
「命を奪えなくても、そのちょっと前までなら出来るとしたら?
それに、おねぇちゃん今まで明星におんぶしてもらってたでしょ。
ってことは運ぶことはできるってことだよ。
たとえそれが乱暴な運び方でもね」
「え……」
しまった。甘かった。
その時、ガサリとどこかの木が鳴った。