モノノケモノ
「お前ら、水穂に会いたいか」
「はい!」
私は勢い込んで返事をする。
水穂さんに、聞きたいことが色々ある。
そんな私を見て噴出す日垣さん。
「お前『ら』って言っただろ?
お前は?」
顎で秀を指す。
秀は少し考えてから、
「おねぇちゃんが会いたいなら、会いたい」
と言った。
「んじゃー会わせてやるよ。
食堂で待ってな」
あまりにあっさり許可が出て拍子抜けした。
騙されたような気持ちのままで外に出ると月浦さんが待っていてくれて、食堂まで案内してくれた。
しかし、入り口までたどり着くとまたもや「じゃあ」とか何とか言いながら姿を消してしまった。
緊張したまましばらく待つと、水穂さんがやってきた。
水穂さんの後ろにいるのは……黒斗さんだ。
相変わらずの仏頂面。
私の前の椅子に座るよう水穂さんを促し、座るのを確認するとそそくさと去っていった。
どうやら3人だけで話させてくれるらしい。
もっとも、『透明』になってどこかに立たれていても私には全くわからないのだが。
「はい!」
私は勢い込んで返事をする。
水穂さんに、聞きたいことが色々ある。
そんな私を見て噴出す日垣さん。
「お前『ら』って言っただろ?
お前は?」
顎で秀を指す。
秀は少し考えてから、
「おねぇちゃんが会いたいなら、会いたい」
と言った。
「んじゃー会わせてやるよ。
食堂で待ってな」
あまりにあっさり許可が出て拍子抜けした。
騙されたような気持ちのままで外に出ると月浦さんが待っていてくれて、食堂まで案内してくれた。
しかし、入り口までたどり着くとまたもや「じゃあ」とか何とか言いながら姿を消してしまった。
緊張したまましばらく待つと、水穂さんがやってきた。
水穂さんの後ろにいるのは……黒斗さんだ。
相変わらずの仏頂面。
私の前の椅子に座るよう水穂さんを促し、座るのを確認するとそそくさと去っていった。
どうやら3人だけで話させてくれるらしい。
もっとも、『透明』になってどこかに立たれていても私には全くわからないのだが。