モノノケモノ
「別にカナ爺のことは興味ないよ。
鈴香さんの彼氏は少なくとも爺さんじゃないと思うし、もし万が一カナ爺だったとしたら、カナ爺はカラスに逆らって逃げたりしないと思うし」
「じゃあ連れてってやろう」
カナ爺の気が変わらないうちに、と、私は手早く秀に上着を着せ、靴を履かせて、自分も出かける準備をした。
ちなみに秀の服や靴は、買っていたらもったいないくらい秀がすくすく育つので、全部祖母の手作りで、服はサイズの調整がしやすい着物だし、靴はわらぐつだ。
渋い。
きょうび年寄りでもこんな格好はしていない。
それに、さっきは上着といったが本当は綿がたっぷり入った防災頭巾の裾が長いみたいなヤツだ。
鈴香さんの彼氏は少なくとも爺さんじゃないと思うし、もし万が一カナ爺だったとしたら、カナ爺はカラスに逆らって逃げたりしないと思うし」
「じゃあ連れてってやろう」
カナ爺の気が変わらないうちに、と、私は手早く秀に上着を着せ、靴を履かせて、自分も出かける準備をした。
ちなみに秀の服や靴は、買っていたらもったいないくらい秀がすくすく育つので、全部祖母の手作りで、服はサイズの調整がしやすい着物だし、靴はわらぐつだ。
渋い。
きょうび年寄りでもこんな格好はしていない。
それに、さっきは上着といったが本当は綿がたっぷり入った防災頭巾の裾が長いみたいなヤツだ。