モノノケモノ
カナ爺、逆切れか。

でも、なんか、方向性はおかしい気がするけど、優しいんだな。

私はふふっと笑った。


「だから変化しないで狸の姿なんだ?

変化で年はごまかせないの?」


置き去りにされていた鉄治さんが口を挟んだ。


「金文は変化しておるぞ。

確かに変化で年はごまかせんが、それだけではない。

我々の本当の姿はもっとこう……大きいんじゃ」
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