モノノケモノ
カナ爺も呆れたように言う。
「お前さんカラス族のところにおる鬼の子見たんじゃろうが。
鬼の子は近くにいるものに似るという話も聞いたのに、鬼の子がカラス族に似とらんとか思わんかったんか?
お前さんが行った時はカラス族は皆カラスかヒトに変化しておったじゃろ?
本当の姿はたぶん由香に恐れを抱かせるからのぅ。
カラスも気を遣ったんじゃろ」
なんと。
ちっとも気付かなかった。
というか、あの時は動揺しすぎて何も考えられなかったのだ。
「じゃあ、カナ爺達も……本当はああいう感じなの?」
「そうじゃ」
そこも気を遣ってくれてたんだな。
「ありがとう」
カナ爺はそっぽを向く。
「当たり前じゃろ」
「お前さんカラス族のところにおる鬼の子見たんじゃろうが。
鬼の子は近くにいるものに似るという話も聞いたのに、鬼の子がカラス族に似とらんとか思わんかったんか?
お前さんが行った時はカラス族は皆カラスかヒトに変化しておったじゃろ?
本当の姿はたぶん由香に恐れを抱かせるからのぅ。
カラスも気を遣ったんじゃろ」
なんと。
ちっとも気付かなかった。
というか、あの時は動揺しすぎて何も考えられなかったのだ。
「じゃあ、カナ爺達も……本当はああいう感じなの?」
「そうじゃ」
そこも気を遣ってくれてたんだな。
「ありがとう」
カナ爺はそっぽを向く。
「当たり前じゃろ」