この恋、遊びにつき。
「朋子ちゃん、お客さんもいないしもうお店閉めちゃうからあがっていいよ」

「はい、ありがとうございます」

「ご飯食べてく?これからりえと食べるんだけど」

「いいんですか?じゃあ遠慮なく」


時々こうやってご飯をご馳走になる。

カフェで余った食材を使ってさゆりさんが作るご飯は絶品。

いわゆる、まかない。

でも私とりえさんしか食べられない、特別料理。



「今日はなんですか?」

「ドリア。ご飯が余ったの」

「やった、チーズ多めでね」

「はいはい。んで、最近どうなの?」

「どうなのって?」

「主に恋愛関係。あの先生とはどうなったのよ?」


思わず顔がひきつる。


「別に何もないよ。もう終わったもん」

「年上だったよね、確か。ずーっと片想いしてたじゃない」

「言ったでしょ?告白したけど振られたって」

「どうして振られるんだろうね・・・だってHもしたんでしょ?」

「さゆ姉、そういうこと言わないの」


りえさんが割り込んできた。


「さゆ姉はデリカシーがないよ。興味本位でいろいろ聞かないの」

「だって朋子ちゃんは妹みたいなものだもの。心配じゃない。最近男遊びばっかりしてるって聞いてるんだから」

「いいじゃない、そういう時だってあるわ。無害な男なら安心よ」



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