この恋、遊びにつき。
私の中に、悪魔が降りた気がした。

誰でもいい。

私と同じ悲しみを。






それくらいしても、許されるでしょう?

だって私こんなに傷ついたんだから。





パタパタとキーボードを弾く。












送信済みメール:1件

件名:無題

返信が遅くなり、すみません。
私もkeiさんとお話すると楽しいです。
電話のことですが、私もkeiさんの声を聞いてみたいなと思ってました。
でもさすがに番号を教えるのは怖くて・・・。
非通知でかけてもいいなら、ぜひ。

結衣














これで、始まる。

小さな小さな、私の復讐。



『ごめんね、keiさん』

悪魔の陰に隠れたいつもの私の声が聞こえる。


それでも。

やらなきゃ私は忘れられない。




ごめんね。





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