この恋、遊びにつき。


「・・・ヤバイ。照れるね」


「えっ?」






そういわれて、さっき自分が言った言葉を反芻する。

『低い声のほうが好きですよ』






「いやっ、好きって言うのはそういう意味じゃなくて!!」


何をそんなに焦ってるんだ。
自分で突っ込みたくくらい焦った。
そして顔が熱くなる。
まるで少女みたい。



「あはは、分かってるよ」


「keiさんがどうですか?声聞いてみて」


「俺はイメージ通り」


「少し低くないですか?私の声」


「言われてみれば少し低いかも」

うわ、正直だな・・・気にしてるのに。。



「いや、でも、イメージ通りだよ」


「低い声がイメージ通りって、全然褒めてない」


「声がじゃなくてさ、なんていうんだろう・・・話し方?」


「無理矢理考えてるでしょう?」


「違うよ、本当に。物腰が柔らかいというか、女の子っぽいというか」


「・・・それ、喜んでいいの?」


「嬉しく思ってくれるなら」


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